香典返しを受け取った際に、遺族側にお礼が必要なのか気になっている方は多いかと思いますが、結論から言ってしまうと香典の返礼品に対するお礼は不要です。そもそも香典返しは、お通夜や葬儀に参列した際にお渡しした香典に対する返礼品で、それ自体にお礼の意味が込められています。どのような贈り物でも言えることですが、お礼に対するお礼はかえって失礼になってしまいます。また、香典の返礼品に対して、お礼が続くことは不幸を繰り返すことになるとも言われているので、香典返しを受け取った場合にお礼の品を贈るのは避けましょう。
一方で、香典返しを受け取ったままお礼を伝えないことに抵抗を覚える方も多いかと思いますが、そのような方は品物が手元に届いたことを報告する意味合いで相手方に連絡を入れるのがおすすめです。連絡の手段は、手紙・はがき・電話・メールなどが考えられますが、相手との関係性によって適切な方法を選択しましょう。なお、どの手段で連絡する場合でも、いただいた品物を褒めない、重ね言葉は使わない、内容を簡潔にするといったポイントを押さえておくことが大切です。また、「ありがとう」という直接的な感謝の言葉を使わないのもポイントです。
特に電話で連絡する場合、ついつい言ってしまいがちですが、ありがとうという言葉は喜びや嬉しさといった意味合いが強いので、弔事の際に使うべき言葉ではありません。そのため、「恐れ入ります」や「恐縮です」といった言葉に置き換えるようにしましょう。香典返しのことならこちら
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