正月に食べる祝い料理であるおせちには、使われる料理に様々な意味や由来があります。有名なものであれば、鯛で、これは「めでたい」という縁起に通じて、お祝い事などに花を添える料理ですのでご存知の方も多いかと思います。では、それ以外でおせちに使われる料理には、どのような意味や由来があるのでしょうか。まず煮物に使われる蓮根ですが、穴を通して遠くが見えるために、先見性のある一年を祈願する意味があります。
また蓮根は種が多いので、「多産」という意味もあり、非常に縁起がよいとされています。伊達巻は、伊達政宗に由来し、華やかさ派手さを表す料理になります。見た目も豪華なので、おせち料理の定番となっており、スーパーやデパートなどにも並びます。見た目からお祝いなどに通じるものですと、かまぼこや、海老などがあります。
かまぼこは、半円の形が日の出の太陽に似ていることから、新しい門出にふさわしいとされています。海老は、腰が曲がるまで長生きできるという長寿の願いが込められています。また色にも意味があり、赤色は魔よけの色、白は浄化を表します。そのため紅白かまぼこや赤と白の縞模様である海老がもちいられます。
鯛のめでたいに通じるような語呂合わせで使われている料理もあります。昆布や昆布巻きは、「よろこぶ」という言葉にかけています。黒豆は、「まめ」に働き、「まめ」に暮らせるようにという意味です。他には「かつ」という語呂にあわせて、かち栗なども用いられます。